第11回年次学術研究発表会
●知財イニシアティブ
各テーマセッションから報告者が登壇し統括セッションを実施いたしました。 今後の知財戦略のあるべき姿、解決すべき課題および解決するための方策 について議論を行った結果を「知財イニシアティブ」としてまとめました。 |
●学生優秀発表賞 受賞者報告
知的財産の研究を行う人材の育成を目的とし、優れた研究発表を行った学生を表彰しております。
実行委員会に任命された審査員が審査を行い2名の受賞者を決定いたしました。
氏 名 | 所 属 | 発表テーマ |
郁 晨 | 日本大学大学院 知的財産研究科 |
「中国の『山寨品』にみる模倣と創造」 |
山田 恵 | 東京理科大学 専門職大学院 |
「3Dプリンタ普及によるデメリットへの知的財産からのアプローチ」 |
●特別講演:「日本の知財経営の課題-特許庁長官としての経験から-」
岩井良行氏(株式会社電通顧問)
岩井良行様(株式会社電通顧問)のご講演スライドPDFを掲載しています。 ※無断転載はご遠慮ください。 |
第11回年次学術研究発表会
テーマ:知財ルールの再点検
~経営に資する知財の国際競争力の現状と実行性ある制度設計~
知的財産基本法(公布:平成14年12月4日法律第122号) は、日本における知財政策の指針の役割を担ってきた。振り返って、10年というスパンで社会経済情勢の変化を観察してみると、知財を巡る議論は大転換点にきているといえる。
ボーダレス経営時代の知財戦略が問われるなか、囲み護る知財の時代から開き攻める知財にその重心が移行しつつある。国家主権と国際ハーモナイゼーションのせめぎ合いに参画する者たちは、戦略という名の下、熾烈な調整のルールを捻りだそうとしている。その舞台環境に求められるのは、Global
Spreadの様態の把握であり、Planet Sizeで展開する連鎖の解析である。そして、その舞台に登壇し、あるいは、その主役たちを支える人々に求められることは、Pluripotencyと表現すべき多能性を創りだす人財に他ならない。
Economic Systemの本源は、「国の富と資源の統治」にある。それゆえ、知財が一国一制度であるのは、諸国民の富を巡る管理の手法に基づくことが良しと信じてきたからである。他の国を見て自らの戦略を律するのであれば、自他の有り様を探知するべきである。その際には、あえて言えば、自者の目線ではなく他者の目線から冷静に、日本と各国との制度差異を総点検する必要がある。
仮に、その点検を通じて、Argumentsとなる部位を発見することができるのであれば、おおいに、議論を交わし、そして、深め、実効性ある制度を設計するべきである。その際に、先達の知見が散在しているのであれば、老若男女、古今東西を問わず、探し求める必要があるだろう。
知財ルールの変更は、企業経営の基軸を大きく変えることになる。例えば、職務著作と職務発明の対比のなかで、そのルール変更は、単に主従間の利益相反のみならず、国を越えた人材の確保の構図を変えるはずである。これまで、国際ハーモナイゼーションの旗頭に係る施策は大いに進められてきた。しかし、それらの選択の支援を受けて、各企業は経営資源としての知財のかたまりを連携の範とする国際競争力を具現化しえたのであろうか。我々が議論すべきことは、知財ルールの再点検からの再生であり、それは、経営に資する知財の国際競争力の現状と実効性ある制度設計のあり方である。
この大会で、知財ルールを見直し、真の国際競争力を生み出す知財経営とその制度を考える機会を持ちたいと思う。真のPluripotencyを再生しようではないか。
日 程 | 2013年11月30日(土)、12月1日(日) ※開催日が変更になりました |
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場 所 | 青山学院大学 青山キャンパス (東京都渋谷区渋谷4-4-25) http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/access.html JR山手線、JR埼京線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線、他 「渋谷駅」より徒歩10分 東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線) 「表参道駅」より徒歩5分 |
協 賛 | 日本弁理士会 |
大会実行委員長:菊池純一(青山学院大学大学院法学研究科長)
大会担当理事 :石田正泰(青山学院大学法学部特別招聘教授)
【弁理士の方へ】
日本弁理士会にご所属の方は、学術研究発表会期間中、法人会員と同等の権利を有します。
一般発表のお申込み、学術研究発表会参加お申込みの際は、法人会員(賛助会員、協賛団体会員)
としてお申込みください。
参加費と申込み方法
会 員 | 事前 3,000円 | 当日 5,000円 | ※2日間共通、予稿集を含む |
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一 般 | 事前 7,000円 | 当日 9,000円 | ※2日間共通、予稿集を含む |
懇親会 | 事前 5,000円 | 当日 7,000円 | 11月30日(土)19:00~20:30 |
※予稿集はCD-ROMとプログラム冊子となります。
当日、予稿集をご覧になる方は、CDドライブ付きのノートPCをご持参ください。
予稿集は学術研究発表会終了後、こちらで販売も行います。
※協賛団体所属者(弁理士)の方は、会員参加申込よりお申込みください。
弁理士継続研修に関しては、日本弁理士会からの案内をご参照ください。
※入金期限までにご入金がない場合は申込キャンセルとなりますのでご注意ください。
(当日ご来場いただきました際は、当日参加料金を頂戴いたします)
※事前参加お申込は締切りました。当日参加も可能です。
事前参加申込:2013年11月18日(月)18時締切り(入金期限:11月20日)
主なプログラム(予定)
11月30日(土)
9:50~12:40 (☆10:00~12:00) |
一般発表 | |
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☆協賛セッション | ●日本弁理士会協賛セッション ※弁理士継続研修申請中 |
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13:20~13:40 | 表彰式 | ・TEPIA知的財産学術研究助成表彰式 |
13:40~15:10 | シンポジウム | 【開催校挨拶】 仙波憲一氏(青山学院大学学長) 【基調講演】 「富士フイルムの業容転換と知財マネジメント」 鈴木俊昭氏(富士フイルム株式会社 参与) |
15:30~17:00 | テーマセッションⅠ | ●知財会計・経営分科会&産学連携・イノベーション分科会 (Ⅰ、Ⅱ連続で開催) ●ライフサイエンス分科会 ●次世代コンテンツ分科会 ●知財人財育成研究分科会 |
17:10~18:40 | テーマセッションⅡ | ●知財会計・経営分科会&産学連携・イノベーション分科会 (Ⅰ、Ⅱ連続で開催) ●知財学ゼミナール ●コンテンツ・マネジメント分科会 ●ビジネスと知的資産・知財法研究分科会 ●知財教育分科会 |
19:00~20:30 | 懇親会 |
12月1日(日)
9:50~12:40 | 一般発表 | |
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13:20~14:40 | 一般発表 | |
14:50~16:20 | 統括セッションⅠ | 【特別講演】 「日本の知財経営の課題」 岩井良行氏(株式会社電通 顧問 / 元特許庁長官) |
16:30~17:30 | 統括セッションⅡ |
【知財イニシアティブ】 大会初日の各テーマセッションの代表者が登壇し、 議論の報告と政策提言(案)の内容を説明します。 一般発表の座長をはじめとした参加者の皆さまより ご意見・ご質問をいただき、政策提言(案)を ブラッシュアップします。 大会終了後、政策提言をとりまとめ、当WEBに 公開するとともに、関係機関に送付する予定です。 |
【一般発表プログラム、会場案内図はこちらをご覧ください】
★全体スケジュール
★セッション一覧
★一般発表(11月30日)
★一般発表(12月1日)
★会場MAP
※プログラムは11月15日時点の内容です。