シンポジウム
■日本知財学会・日本弁理士会共催 知的財産国際シンポジウム
インターネット上の商標権侵害に関する諸問題
開催主旨
昨年開催した前回のシンポジウムでは、電子商取引の利用拡大を背景に、インターネット上での商標権侵害とその媒介者の責任に焦点を当てた議論を行いました(https://www.ipaj.org/symposium/2020/ipaj_jpaa_symposium_2020.html)。その後、わが国でも新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大し、外出自粛が行われたことなども影響し、インターネットを介した取引がさらに広範に利用されるようになりました。これに伴い、インターネットにおける、商標権侵害物品を含む違法な製品、事故のおそれのある商品等の流通に関する問題がより深刻化しています。日本国特許庁も、このような状況の一端に対処すべく、現在、商標法の改正を予定しています。
また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の普及は、企業による消費者への訴求方法に変化をもたらしており、商標の新たな使用態様が見られます。わが国ではいまだ裁判例などが見受けられないものの、諸外国・地域では紛争が顕在化しているような問題も存在するようです。
このような状況に鑑み、本年のシンポジウムでも、昨年に引き続き、「インターネット上の商標権侵害」をテーマに、タイ、アメリカ、ドイツの実務家に加え、わが国の研究者を交えて、わが国における商標法改正の動向を含め、インターネット上の商標権侵害に特有の論点について、各国・地域における経験や議論を共有したいと考えています。
※講演順が変更になりました。
日 時 | 2021年3月5日(金)14時~17時 ※接続開始:13時50分 |
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形 式 | Zoomウェビナー(同時通訳あり) *Zoom言語機能の使用方法 |
参加費 | 無料(事前参加登録制) |
主 催 | 日本知財学会(IPAJ)、日本弁理士会(JPAA) |
プログラム(予定) | |
14:00~14:05 | 主催者挨拶 清水 善廣 氏(日本弁理士会 会長) 渡部 俊也 氏(日本知財学会 会長) |
14:05~15:50 | 講演Ⅰ"Counterfeiting and Infringement of Trademark Rights on the Internet
and Countermeasures in Germany (and EU)" Mr. Jan Hellenbrand (Attorney at law,TAXHET | IP) |
講演Ⅱ "U.S. Countermeasures To Trademark Infringement On The Internet" Mr. Adam L.K. Philipp (Founder,Patent Attorney, AEON Law.) |
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講演Ⅲ "Strategies and Recent Developments in Thailand" Mr. Franck Fougere (Managing Partner,Ananda Intellectual Property Ltd.) |
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15:50~16:00 | 休憩 |
16:00~17:00 | パネルディスカッション 「インターネット上の商標権侵害に関する諸問題」 <パネリスト> 「日本商標法上の越境取引・インターネット上の商標権侵害」 宮脇 正晴 氏 (立命館大学 法学部 教授) Mr. Franck Fougere(再掲) Mr. Adam L.K. Philipp(再掲) Mr. Jan Hellenbrand (再掲) <モデレーター> 豊崎 玲子 氏 (豊崎国際特許商標事務所 弁理士/日本知財学会 理事) |
17:00 | クロージング 坂本 智弘 氏(特許業務法人サカモト・アンド・パートナーズ 代表弁理士/日本知財学会 理事) |
<参加申込に関するご案内>
・申し込み期限:3月1日(月)正午
・3月3日までにZoomウェビナーのURLを電子メールでお送りする予定です。
・定員に達した場合は受付を締切らせていただきます。