学会誌・資料 Journal

日本知財学会誌 第17巻第2号掲載

意匠法・商標法による店舗の外観・内装保護と不正競争防止法による保護の関係
Relationship Between Protection of Exterior and Interior of Stores Based on Design Rights, Trademark Rights, and Unfair Competition Prevention Act

服部 謙太朗
Kentaro Hattori

日本知財学会誌Vol.17 No.2 p.20-28 (2020.11.20)
Journal of Intellectual Property Association of Japan Vol.17 No.2 p.20-28 (2020.11.20)

<要旨>
デザインによる競争力強化等が指摘されるようになり,意匠法改正により,建築物及び内装が意匠権の保護対象となった。また,商標法審査基準の改訂により立体商標として店舗外観と内装を登録出願できることが明確化された。このため,建築物の外観や内装については,不正競争防止法以外に著作権法,意匠法及び商標法といった他の知的財産権による保護の重複が予想される。このような状況において,今後他法によらずに不正競争防止法によって保護を図ることのメリットとしてはどのような点が考えられるか,また,不正競争防止法による保護に際しての課題はどこにあるのだろうか。
本稿ではまず店舗外観と内装に関する従前の著作権法の裁判例や改正後の意匠法・商標法について簡単に紹介した上で,不正競争防止法による権利主張は,他法に基づき権利主張する場合と比較してどのような利点があるのかを検討し,その後に残された課題について検討する。
<Abstract>
The shapes of buildings and interiors has been protected mainly by Unfair Competition Prevention Act in Japan. Since 2020, the shapes of buildings and interiors can also be protected by Trademark Act and Design Act. This article describes the merits of protecting said rights based on Unfair Competition Prevention Act and issues that we need to resolve based on other acts such as Design Act.

<キーワード>
外観, 内装, 商標, 意匠, 不正競争防止法
<Keywords>
Exterior, Interior, Trademark, Design, Unfair Competition Prevention Act