学会誌・資料 Journal

日本知財学会誌 第13巻第3号掲載

産業クラスター評価のための特許出願の空間的自己相関を利用した技術集積動向分析方法の基礎的検討
Study on Technological Accumulation Analysis for Evaluation of Industrial Cluster by Using Spatial Statistics


野中 尋史,河野 誠也,平岡 透,太田 貴久,増山 繁
Hirofumi Nonaka, Seiya Kawano, Toru Hiraoka, Takahisa Ota, Shigeru Masuyama
日本知財学会誌 Vol.13 No.3 p.65-78
Journal of Intellectual Property Association of Japan Vol.13 No.3 p.65-78 (2017-3-20)

<要旨> 
産業クラスターに代表される地域におけるイノベーション活動を定量的に評価することは重要である.そしてそのために,アンケート調査や経済統計に基づく評価手法が提案されている.しかしながら,アンケート調査をはじめとする定性的な手法においては客観性の欠如と実施する際の多大な労力・コストが問題となっており,より簡便に,かつ,客観的に評価できる手法の開発が求められている.一方,定量的な手法は経済規模の評価に偏っており,施策の途中段階において重要となる技術開発動向を加味したものではなかった.そこで,本論文では,特許出願の空間的自己相関に着目し,我が国における,技術的な集積がなされているクラスターの地理的範囲の特定と集積の程度を評価する手法について基礎的な検討を行なった.
<Summary>
An industry cluster is a geographic concentration of interconnected companies and associated institutions in a particular field and the degree of development of the technology is necessary for PDCA cycle of development policies of an industry cluster. Therefore, to establish the evaluation method is a very important topic for policymakers. In this study, we propose the new method using the spatial autocorrelation analysis of patent applications.

<キーワード> 
Moran検定, 空間的自己相関, 特許分析, 産業クラスター
<Keywords>
Moran Test, Spatial Autocorrelation, Patent Analysis, Industrial Cluster