学会誌・資料 Journal

日本知財学会誌 第11巻第1号掲載

エレクトロニクス関連技術における特許発明の広さの世界比較
The International Comparison of Size of Patent in Electronics Technology

安彦 元、安高 史朗
Gen Abiko, Shiro Ataka

日本知財学会誌 Vol.11 No.1 p.31-44 (2014-9-20)
Journal of Intellectual Property Association of Japan Vol.11 No.1 p.31-44 (2014-9-20)

<要旨>
本研究では,日本企業が取得したDRAM,太陽電池,携帯電話機の特許の広さ(活用性)が,世界各国(米国,欧州,韓国)の企業と比較して低下していることを仮説として掲げ,その検証を行なった.特許の広さについては,格成分数を応用したTS に基づいて測定を行なった.その結果,DRAM,太陽電池,携帯電話機における日本のTS 平均が,出願年の経過に応じて低くなり,換言すれば徐々に狭い広さの特許しか取得できない傾向にあることが示されていた.また外国のTS 平均との比較においても,出願年が後になるにつれて,諸外国は,TSが増加しているのに対して,日本のTS は減少していた.このため,日本のTS は諸外国と比較して相対的に低くなっている傾向が明確に示されていた.つまり,出願年が後になるにつれて,取得可能な特許の広さが外国と比較して相対的に日本が狭くなっていることが示されていた.
<Abstract>
The purpose of this study is to compare a limitation degree of technical scope between Japanese patent right and USA, EU, Korea patent right. We focused on “Technology Size (TS)” which is based on the number of case component in grammatical case as quantitative parameter. We examined patent specification of patent right about DRAM, Solar cell, cell phone the latest 18 years. The result clearly show that the quantity of Japanese patent right is lower than that of USA, EU, Korea.

<キーワード>
DRAM,太陽電池,携帯電話機,格成分数,技術的範囲 
<Keywords>
DRAM, Solar cell, patent, the number of case component, technical scope