 名誉会長 吉川弘之 |
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わが国の経済が、真に独創的な「知識」に基盤を置く構造に転換せねばならないことは、多くの有識者が一致しています。こうした変革は、各企業の経営努力だけでなく、国家規模で戦略的に進めていくべきものです。日本政府もこのことをようやく強く意識するに至り、既に総理を議長とする「知的財産戦略会議」が設置されたことはご案内のことと存じます。これによって、わが国の経済構造を根本的に変革、今日の苦境を脱し、21世紀においても、豊かな社会を維持発展させることが期待されます。
このような課題を果たすためには、経済的な価値のある無形の知識、即ち「知財」に関わる学問的な研究が不可欠だと考えられます。 |
つまり、重点四分野をはじめとする最先端の科学技術の成果と、法律学・経済学・経営学・政治学・国際関係論などを総動員することによって、幅広い視点から研究を進めるわけでございます。それによって、来るべき社会の目標に向けてダイナミックに政策を動かしていくための、基盤が構築されるのだと考えられます。
私どもは、こうした課題を果たし、「知財」を基盤とする社会の構築に向け、学際的な研究の場を作りたいと願っています。それは、わが国が採るべき具体的な指針を提示し、経済活力を高める戦略を構築するために、有益なものでなければならないと思っています。知財に関する基礎知識を持つ人材は、産学官連携、企業戦略立案、ベンチャー創業などに不可欠です。本学会の活動を通じ、今後の日本経済再生に不可欠な人材を育成しなければなりません。 |